日々の仕事を通してより『良いもの』を作ることを心がけています。
私達の考える『良いもの』とは、作り手が目標にする理想的な『ベスト』なものというよりは、時代のニーズ・使い手のスタイルにあった使い勝手の良い『ベター』なものです。
和紙は、先人から受け継いできた技術(文化・考え方など)にその時代ごとに新しい工夫・素材などを取り入れ時代に合ったものを創造することで、次の時代に受け渡されて伝統となってきました。
良いものを作るためには、使われる場面を想像しながらはずしてはいけないポイントは守り、使い手が使いやすくなるような工夫をして使い手に喜んでもらえることが大切だと思います。
作り手が『いいもの』だと思って作ったものでも、使い手が使いづらくて使ってもらえなければ、時代に受け入れられず、物を作ることができなくなります。
物を作れないということは、技術・考え方を伝えることができなくなります。
使い手が使いやすく、ちょうど良いと感じてもらえるような商品を提供することができれば幸いです。